ロゴについて

薬害研究資料館のロゴについて

・イラスト部分

薬害の歴史は人の被害の記録である。分厚い書籍の形をした資料には、薬だけではなく人が記録されている。筆舌に尽くしがたい資料の各頁には涙の水色が染みこんでいる。

薬害の歴史は人がつくる社会による加害の歴史でもある。資料には、命を脅かす象徴である血滴が垂れ落ちようとしている。

未来のページに赤い雫が落ちてしまうことのないように、そして、この雫が落ちることなく逆に資料を照らす灯りとなるように、という願いがロゴのイラストに込められている。

・英語表記としてのYakugai

「薬害」という言葉の概念は日本独自のものだ。薬害とは、単に重篤かつ多くの人に広がった副作用被害を指す言葉ではない。

薬害には、利害が絡み合う社会において、学問的良心や職業的良心に則って薬が流通していたなら起こらなかった、若しくは、ここまで被害が拡大しなかったという共通点がある。

この痛切な数々の体験は、世界で共有されうるものと考えられることから、薬害の英語表記をあえて「Yakugai」とした。

・KYOTO,JAPAN

京都は、1999年に結成された「全国薬害被害者団体連絡協議会」が長年にわたり活動の拠点としてきた、学術が盛んな都市である。

この間、薬害の被害者たちが、多くの裁判の他、毎年、文部科学省や厚生労働省との交渉を重ねた結果、両省は薬害根絶に向けた教育や普及啓発を当法人と同様に進めるに至った。

このことも含めた日本の薬害の歴史と反省について、構造がグローバル化している世界に向けて発信していくという責任をロゴに銘記した。

(文責 勝村久司)2026.4.19