薬害名 :陣痛促進剤被害
立場 :遺族
生年 :1961
性別 :男性
居住都道府県:奈良県
シラバス
薬害被害体験・被害者団体活動等
- 1990年に長女を陣痛促進剤による被害で亡くしたことを機に医療裁判や市民運動に関わる。被害者を中心とする当事者運動に関わり、「薬害の再発防止のための情報公開」や「薬害を公教育と高等教育で伝えること」を求める活動に取り組んできた。
- 公職としては、厚生労働省の「医療安全対策検討WG」や「中央社会保険医療協議会」等の委員、PMDAの「研究業務運営評議会」の委員等を歴任し、患者の立場から医療界に対して発言を続けてきた。また、京都大学医学部の非常勤講師を5年間、東京大学医療政策人材養成講座(HSP・HPAC)の講師を10年間務めるなど医療関係者や学生への講義を続けてきた。
●現職の主な公職等
- 「全国薬害被害者団体連絡協議会」副代表世話人、「(一社)薬害研究資料館」副理事長
- 「立命館大学 生存学研究所」客員研究員、「熊本大学 医学部」非常勤講師
- 「新潟大学 医学部」非常勤講師、「兵庫医科大学 医学部」非常勤講師
- 厚生労働省「薬害を学び再発を防止するための教育に関する検討会」委員
- 日本医療機能評価機構「産科医療補償制度 運営委員会」委員
- 日本医療機能評価機構「産科医療補償制度 再発防止委員会」委員
●主な著書
- 「レセプトを見れば医療がわかる」(主婦の友社→小学館)
- 「薬害が消される~教科書に載らない6つの真実~」(さいろ社)(共著)
- 「ぼくの星の王子さまへ~医療裁判10年の記録~」(幻冬舎)
- 「患者と医療者のためのカルテ開示Q&A」(岩波書店)
- 「患者安全への提言」(日本評論社)(共著)
●主な連載コラム
- 「患者安全を求めて」(朝日新聞デジタル) 「市民感覚の医療社会学」(日経メディカルオンライン)
講義概要
- 自己紹介を兼ねて編集したビデオ映像を見せる。内容は、薬害の被害者らが、薬害の再発防止のために、長年にわたり裁判や厚労省との交渉を通じて、レセプト・カルテ開示や診療明細書の無料発行などの情報開示を求めてきた歴史をまとめたもの(7分)
- 全国薬害被害者団体連絡協議会に加盟する被害者団体を含む全ての薬害の一覧を提示し、各薬害についてそれぞれ簡単に触れながら、被害を繰り返さないために、過去の薬害被害について学んでおく必要があるということについて、最初に導入として話す。(8分)
- これから出産に関わる可能性がある若い世代に、日本では計画分娩を目的として、半世紀以上前から使われ続けている陣痛促進剤について、日別時間別場所別出生数のグラフを見せながら、陣痛促進剤を使った計画分娩によって被害が繰り返された歴史について話す。(15分)
- 感受性の個人差が非常に大きい陣痛促進剤被害が起こるメカニズムについて話す。また、無痛分娩の流行によって陣痛促進剤の使用が増え、今も被害が繰り返されていることを10年以上連続でPMDAが警告を発し続けている事実について最新の資料を元に話す。(15分)
- 被害の多発による陣痛促進剤被害の添付文書の大幅な改訂が、2回にわたり共に18年も遅れたために被害が拡大した理由について、産官学の利害との関係も含め話す。また、現在の添付文書も海外のスタンダードな内容と異なっている事実とその背景について話す。(15分)
- 現在、抗がん剤として使用さている催奇性のあるサリドマイド薬害と比較しながら、「薬害とは何か」について考える。副作用被害とは違い、薬害に共通するのは「人的な問題で深刻な被害が拡大したこと」であり、薬害はなくすことができるということを理解する。(10分)
- グループごとに今日の講義について、各1分ずつ感想を話し、その後グループ内でディスカッションして、講師に伝える感想、意見や質問をまとめる。(10分)
- 各グループの代表から順に、質問や感想を述べてもらい、講師と質疑応答をして、理解を深めていく。(10分)
準備資料・視聴覚教材等
配布資料、動画、写真、スライド
受け入れ先に準備を希望する環境
プロジェクター、パソコン(持参)、スピーカー